「打倒中国」の条件はそろった。卓球女子、覚醒の予感。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「打倒中国」の条件はそろった。卓球女子、覚醒の予感。

4月29日~卓球世界選手権開幕。宮﨑強化部長に聞く、女子日本代表の現在地③

 

張本が経験を積めば、「とてつもない王者」に

--「卓球は100m走をしながらチェスをするような競技」と言われます。やはり、頭が重要なんですね。

宮﨑 ぼくら卓球選手は試合に負けても、技術で負けたとは思わない。頭で負けたと思うんです。男子の卓球はたまに、パワーで打ち負かされたと思うことはありますけど、女子の卓球は少ない。戦術とタイミングが大事だから、体格で劣る日本人も世界と張り合えるんです。

 その意味では、日本でも背の高い選手が出てきて、戦術を上手くやればもっと強くなるかも知れない。それがうまくいっているのは張本智和ですね。背は高いし、タイミングは速いし、頭はいいし、どれをとっても負ける要素がない。負けるのは経験だけです。張本が経験を積めば、とてつもない王者になれる。

--順当なら日本女子は5月5日の決勝で、中国とあたります。日本戦に出てくる中国の3人は誰だと思いますか。

宮﨑 丁寧と陳夢は出てくると思う。外れるのは朱雨玲か、劉詩雯か。中国は平野美宇に2点取られる(2試合負ける)ことを恐れているから、平野に負けないようにオーダーを決めてくるんじゃないか。

 楽しみですよ。今回のメンバーなら、平野も、伊藤も、石川も中国といい勝負になる。中国は日本が怖いと思います。

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田端 到

たばた いたる

1962年生まれ。週刊誌記者を経てフリーのライターに。競馬、野球を中心に著書多数。趣味は五輪競技アスリートのSNSを観察すること。卓球は17年アジア選手権と18年グランドファイナルを現地観戦。


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